会の紹介

 お産と地域医療を考える会は、2004年の岩手県立花巻厚生病院の産科休診をきっかけに設立されました。地域であたりまえにあると思っていた県立病院の年間400件の出産場所の突然の休診で、市内外の妊産婦が大きなお腹を抱えて右往左往し、子どもを産めない町になるの?という不安と危機感が湧きました。

 産科休診は臨床研修医制度による東北大学からの医師の引き上げによるものですが、岩手県立病院の統合再編改革もあって相次いで県内各地の産科が閉鎖され、地域から産む場所が消えていきました。

 私たちは医療行政の事情を知らなかったことを反省し、自分たちも地域の医療行政を学ばねばと、勉強会や講演会を行うと同時に、市や県に出産環境の充実を求める要望書を続けてきました。

 2年後には、産科医不足による産科閉鎖は全国的な社会問題に広がり、当会は「お産といのちの全国ネット」の賛同団体になり、「100万人の全国署名!」をスローガンに全国で約30万筆集まり、「身近な地域で安心して産める場所がほしい」と願う市民で作った請願書を国会に提出、採択されました。しかし、地方の医師不足の現状は厳しく、国が認めた市民の請願内容はまだ地域では実現されていません。

 市民の声がなかなか反映されない現状に、約70名いた会員は半減して現在33名になり、運営を事務局2名で、会の目的をお産に限定せず予防医学や健康全般に広げて、学習会やサロンなど、ゆるやかに活動を続けています。

 会員は県内外に、市民、議員、大学教員、医療者などさまざまな職種で構成されています。これまでの活動の様子は「活動紹介」にまとめました。ホームページのなかった期間の情報は、事務所のおいものせなかブログ「お産と医療」のカテゴリーを合わせてご覧ください。

活動は会費と寄付によって支えられています。どなたでも、皆様のご入会は歓迎いたします。

年会費  1000円

振込口座 郵便振替用紙 02290-0-79460
     ゆうちょ銀行 18350-19201291
     口座名義 お産と地域医療を考える会
     振込手数料はご負担願います

事務局 〒025-0062 岩手県花巻市上小舟渡166-2 おいものせなか内
     Tel・Fax 0198(22)7291 
※お問合せは、おいものせなかの営業時間内にお願いします

出版物

いわてで産むノート
2020年5月

お産と地域医療を考える会 会報
2004年~2020年(年1~2回)

岩手県の女性の出産と医療に対する意識調査 報告書 データ編・自由記述編
2007年3月

いのちにやさしい社会をめざして 毛利多恵子講演録
2004年6月

関連団体の出版物

出産場所の集約化問題を考える―シンポジウム講演録―
2006年12月
お産サポートJAPAN

お産ぽ通信 創刊号~10号
2000年~2010年

「安心な出産のための奈良県アンケート」調査報告書 分析編・データ編
2011年1月
奈良お産アンケートの会